プロジェクト管理において、「Aの作業が終わらないとBが始められない」という状況は頻繁に起こります。Notionの依存関係機能を使いこなせば、1つのタスクが遅延したときに、全体のスケジュールを手動で修正する手間から解放されます。
そもそも「依存関係」を設定すると何が便利?
単に矢印が表示されるだけではありません。Notionの依存関係機能の真価は**「スケジュールの自動シフト」**にあります。
- 視覚的な把握: どのタスクがボトルネックになっているか一目でわかる。
- 事故防止: 前のタスクが終わっていないのに、次のタスクに着手してしまうミスを防ぐ。
- 自動調整: 先行タスクの日程を後ろにずらした際、後続タスクも自動的に後ろへスライドさせる(※設定により有効化)。
ステップ1:依存関係機能を「オン」にする
デフォルトの状態では、矢印を引っ張る機能は無効になっています。まずは設定を有効化しましょう。
- タイムラインビューを開く
- タスク管理しているデータベースの「タイムラインビュー」を表示します。
- オプション設定を開く
- 右上の
…アイコン(ビューのオプション)をクリックし、**「レイアウト」**を選択します。 [画像: タイムラインビューのレイアウト設定画面]
- 右上の
- 依存関係を有効化
- メニュー内の「依存関係(Dependencies)」という項目を探し、スイッチをオンにします。
- ※この時、新規にリレーションプロパティを作成するか聞かれるので「新しいリレーションを作成」を選択します(既存のものを使うことも可能です)。
ステップ2:タスク同士を矢印で繋ぐ(視覚的操作)
設定が完了すると、タイムライン上のバーに「●」が表示されるようになります。
- 矢印を引く
- 先行タスク(先にやる作業)のバーの右端にある「●」をクリックします。
- そのままドラッグして、後続タスク(後にやる作業)の左端へ繋げます。
- 接続完了
- タスク間に金色の矢印が表示されれば、依存関係の構築は完了です。
💡 裏側の仕組み:
この操作を行うと、データベースの裏側では「先行タスク」「後続タスク」というリレーションプロパティに、自動的にページが紐付けられています。
ステップ3:自動シフト(Auto-Shift)の設定
「前のタスクが伸びたら、後ろのタスクも勝手に動いてほしい」という場合は、この設定が必須です。
- 再度、タイムラインビューの「依存関係」設定を開きます。
- **「自動シフト(Auto-shift)」**の設定を確認します。以下の2つのモードがあります。
- シフトしない (Do not shift): 矢印で繋ぐだけ。日程が被っても警告が出るのみ。
- 重複した時のみシフト (Shift only when dates overlap): スケジュールが物理的に重なった場合のみ、後ろにずらす。
- タスク間の時間を維持してシフト (Shift & maintain time between items): おすすめ! タスク間の「空き時間(バッファ)」を保ったまま、連動して動きます。
よくある質問(FAQ)
Q. 「終了-開始(FS)」以外の依存関係も設定できますか?
A. Notionの標準機能としては「終了-開始(FS)」が基本です。
MS Projectのように「開始-開始(SS)」などを厳密に定義する機能はありません。ただし、矢印で繋いだ上で手動で開始日を調整することは可能です。
Q. 依存関係の矢印を削除するには?
A. 矢印をクリックして削除、またはリレーションを解除します。
タイムライン上の矢印自体を選択して Delete キーを押すか、データベースのプロパティ(先行タスク・後続タスク)に入っているページを削除すれば解除されます。
Q. 1つのタスクに複数の依存先を設定できますか?
A. はい、可能です。
1つのタスクから複数のタスクへ矢印を引くことも、逆に複数のタスクから1つのタスクへ矢印を集めることもできます。
まとめ
Notionの依存関係機能を使いこなすポイントは以下の3点です。
- レイアウト設定から**「依存関係」をON**にする。
- タイムライン上で矢印をドラッグ&ドロップする。
- **「自動シフト」**を設定して、リスケジュールを自動化する。
これで、プロジェクトの遅延が発生しても、パニックにならず冷静にスケジュールを再調整できるようになります。